野良で暮らす猫は冬をどうやって過ごす?

気温が下がる季節に野良猫はどのように過ごしているのか、疑問に思ったことはありませんか?本記事では、野良猫が冬にどういった生活をしているのか、子猫やシニア猫が直面している現実について説明します。

野良で暮らす猫は冬をどうやって過ごす?

野良で暮らす猫について

雨風から身を守る手段のない野良猫は寒くなるとさまざまな方法で自らを守ります。これは、賢い野良猫たちの「生存術」ともいえます。しかし、野良猫たちが寒さから逃れる場所は、人々にとっては見つけにくい場所であることがあります。寒い時期に野良猫たちはどのような仕草をして、どこに身を隠す傾向があるのでしょうか。

野良猫の居場所

・エアコンの室外機の近く
稼働しているエアコンや給湯器の室外機からは、暖かい空気が放出されます。野良猫にとってはヒーター代わりになります。

・ビルのボイラーや温水ポンプの周辺
同様に、稼働中に排熱が出ます。その熱を利用して、野良猫はビルの地下へ行くことがあります。

・車のボンネットや下部
エンジンを止めた直後の車の周辺は暖かく、ボンネットや車の下は野良猫の体をホットカーペットのように温めます。

・地下駐車場や倉庫の近く
雨風を避ける場合、倉庫の近くや地下駐車場が最適です。特に車の出入りがある地下駐車場は、野良猫が集まりやすい場所で、暖まることができます。

・飲食店の周辺
エアコンの室外機やボイラーの排熱で暖が取れ、美味しそうなにおいに誘われてやってきます。営業終了後に出されたゴミで食事をすることもあります。

野良猫は私たちが想像する以上に賢くて頑強であり、様々な知恵を持って生きています。晴れた日中は、日向で過ごし、夜になるとたくさんの猫が集まり、お互いに温め合います。この状態は「猫団子」と呼ばれ、体温の低下を防ぐのに効果的です。

私たちができること

・段ボールハウス
寒さを凌げる「段ボールハウス」を作るのも良い方法です。ただし、段ボール箱だけでは隙間風が入るため、古くなった毛布やフリースなどを入れると効果的です。また、使わなくなった発泡スチロールの箱も利用できます。寒さが厳しい場合は、湯たんぽなども用意してあげるとより快適に過ごせます。設置する場合は、風が直接当たらない方向に設置しましょう。

寒さから野良猫を守る方法には保護や自分で飼うことが最も効果的ですが、現実的に難しい場合もあります。そこで、ちょっとした工夫をご紹介します。

・猫バンバン
野良猫が暖を取る意外な場所に「車のエンジンルーム」があります。車が走っていた直後のエンジンルームは暖かく、野良猫にとっては天国のような場所です。しかし、エンジンルームに入っている状態で車を始動させると、野良猫にやけどや大ケガを負わせたり、命にかかわる危険があります。また、タイヤとタイヤカバーの隙間に入り込むこともあるので注意が必要です。

車に乗る前に「猫バンバン」と呼ばれる行動をしてみましょう。ボンネットを叩く音で野良猫が驚いて逃げ出すことができます。この方法は車メーカーでも推奨されています。

野良の子猫やシニア猫について

子猫やシニア猫は個体差があるにしても寒さに対する耐性は低いといえます。野良猫の場合、健康状態も悪く、ほとんどの場合、冬を越せずに命を落とします。しかし、そんな中でも野良猫たちは生き抜こうと知恵を絞って頑張っています。 冬を過ごす野良猫の生活は楽ではありません。私たちにできることはありますが、それが近隣トラブルとなることもあります。地域の状況を考慮し、最適な方法を選びましょう。

  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!