普段はおとなしのに、突然「ニャー」と愛猫が鳴きだして困ったことはありませんか?犬と比べると大きな音量ではありませんが、静かな部屋に響く猫の鳴き声は結構気になるものです。そして、それが日常的に起こるとストレスがたまるばかりか、近隣住民に迷惑をかけることにもなりかねません。
今回は猫が鳴く理由のほか、状況に応じて猫の鳴き声をピタッと止める方法をまとめています。朝や夜などの時間帯に合わせた対処法を紹介しているため、ぜひ参考にしてください。
猫の鳴き声で眠れない…猫が鳴く理由と対策について
猫が鳴く理由
猫が鳴く理由はさまざまで、その種類や状況によっても異なります。
一つ目は猫が餌をねだるために鳴くことです。猫は生まれつき、自分で食べるために餌を探す習性がありますが、飼い主に慣れてしまうと餌をもらえることを知っているため飼い主に対して鳴いて餌をねだることがあります。
二つ目は猫がストレスを感じているために鳴くことです。例えば、見知らぬ猫や犬がいたり、環境が変わったりすると猫はストレスを感じることがあります。その際に、鳴き声を出してストレスを発散することがあるとされています。
三つ目は猫が病気や疲れているために鳴くことです。猫は自分の身体の不調を鳴き声で伝えることがあります。また、疲れている場合にも、鳴き声を出して休むように促すことがあります。
そのほか、発情期になると普段とは違う低い声でアピールするようになります。この期間中は、ほとんどの時間を鳴きながら過ごすため飼い主さんにとってはストレスのたまる時期となるでしょう。
猫が鳴く時の対処法
夜中の場合
猫は本来、夜行性の生き物で夜になると狩りをしている小動物を捕まえるために行動することが多いです。そのため、夜中に活動することが多く、鳴く頻度も増える傾向があります。野良猫たちも同様に、夜間に餌を求めて人気のない場所をうろついたり、ゴミ箱を漁ったりしています。
一方、家猫は昼間は一人で家にいることが多いため飼い主が帰宅すると要求鳴きをすることがあります。猫たちは、「遊ぼう」「お腹が空いた」といった要求を伝えているのです。しかし、要求に応えられない場合や放っておくと、夜中にもずっと鳴き続けることがあります。このような状況が続くと飼い主はストレスを感じることになるでしょう。
対策としては猫が快適に過ごせる環境を整えることが大切です。餌や水、トイレの世話をきちんとし、適度な運動や遊びを提供してあげることが必要です。もし猫が鳴き続ける場合は、あえて無視して応じないことも重要です。
朝方の場合
生活リズムが朝方にある猫は朝に餌を食べたりすることが多いため、毎日決まった時間になると「お腹が空いた!」「起きて!遊ぼうよ!」と要求鳴きをしてきます。快適な眠りを妨げられないように、夜ご飯の時間を少し遅くしてみるか、朝餌をあらかじめ用意しておけば、朝の鳴き声を止めることができるでしょう。ただし、ウェットタイプの餌は腐りやすいため、置き餌をする場合はドライキャットフードがおすすめです。
発情期の場合
オス猫はメスの声に影響を受けて鳴き始めることがあります。そのため、発情期には飼い主さんが眠れない夜を過ごすことがあるかもしれません。しかし、発情期は子孫を残すための習性であるため、止める方法は去勢・避妊手術を受けさせることしかありません。もし近隣住民に迷惑をかけそうなら、事前に事情を説明するなどの配慮が必要です。
猫同士のけんかによる場合
猫同士の口論を和らげるには猫の注意をそらすために大きな音を立てるのが有効です。互いに睨み合っている状況を解消できると、しばらくの間、膠着状態を解消することができます。それでもうまくいかない場合は、猫を別々の部屋に隔離して、冷静になるように促しましょう。
猫が外に出たがる場合
家猫でも外の世界に興味を持つと、玄関付近で「外に出して〜」と鳴くことがあります。また、ケージに入れると鳴き出す猫もいて、苦労している飼い主さんも多いのではないでしょうか?
対処法 としては猫にケージが落ち着く場所であることを認識させることが重要です。ケージの中に飲み物を用意したり、 ケージを覆って目隠しをするなどが効果的です。また、 猫が鳴いても外に出してはいけません。玄関付近で鳴かれると脱走のリスクもあるので要求に応じてしまわないようにしましょう。
ただ、ケージを嫌がる猫はケージの外にある餌や水に行きたいという可能性もあるので水はケージの中でも飲めるようにしてあげましょう。また、猫にケージが落ち着く場所であることを認識させるために環境を整えて日中も解放しておくのがおすすめです。
まとめ
飼い主さんを悩ます猫の鳴き声。しかし、猫が鳴く理由は必ずあり、何かを訴えているサインです。「早急に対処したい」「静かな夜を取り戻したい」と思ったら、まずは理由を見つけましょう。そして、猫の環境や健康を整えて反応せずに待つなどの適切な対策をとりましょう。関係悪化を防ぐためには、防音グッズを使うのもおすすめです。