「狭い部屋でも猫は飼えるのかな?」
「1Kで部屋の数も少ないけど大丈夫なのか?」
「猫が運動するスペースはどうすれば?」
部屋が狭いと物を置けるスペースが少ないため猫を飼うことを躊躇ってしまうことがあると思います。間取りや運動スペースが確保できないことでいろいろ頭を悩ませる方もいるでしょう。
さて、「狭い部屋でも猫は飼えるのか」という疑問ですが、
答えとしては「狭い部屋でも猫は飼える」といえます。
私自身6畳1Kの狭い部屋で運動量の多いアメリカンショートヘアを6年程度飼っていたことがあります。今は引っ越してもう少し広い家に住んでいますが、猫を飼うのに部屋の広さはそこまで重要ではありません。ここでは狭い部屋で猫と生活していくために、どういったことに気を付けていたか、工夫していたかということについて説明します。
6畳1Kの狭い部屋でも猫は飼える?狭い部屋で猫を飼うための方法と注意点
適切なスペース確保
6畳1Kの部屋ではベッドを置くだけで部屋の半分が埋まってしまいます。そこにテレビやパソコンなどを置いてしまえば、余っているスペースはほんの僅かです。これだと猫が運動する十分なスペースを確保しづらくなってしまいます。そこで、ベッドや棚などの家具の配置を工夫しましょう。猫は上下運動が大好きな生き物なので、キャットタワーが置けない場合は家具の配置を調整して疑似的なキャットタワーを作ってあげましょう。走り回るスペースがなくとも、上下運動ができるだけでストレスを大きく軽減させてあげられます。またベッドの下は猫にとっては理想の秘密基地になります。猫用のベッドを置いてあげることで安心して過ごす空間を作ってあげることができます。
猫のトイレ問題
部屋がひとつしかない場合、猫のトイレをどうするかは非常に重要です。飼い主が寝る場所、食事する場所、仕事する場所、その近くに猫のトイレを配置しなければなりません。猫がトイレをした後の臭いはそれなりにキツイものがありますので、部屋中に充満することは絶対に避けたいものです。換気ができれば多少改善するかもしれませんが、空気清浄機を用意しましょう。小型のものでもあるとないとでは雲泥の差です。基本、24時間稼働させることになりますが仕事から帰ってきたときの臭いの気になり方がまったく違います。安いものでも効果を実感できるはずなので、トイレの近くには空気清浄機を置けないか検討してみましょう。
運動不足の解消
狭い部屋で猫を飼うと自由に走り回ることができないため、どうしても猫は運動不足になってしまいます。しっかりと上下運動ができる環境を作ったうえで、猫の運動不足を解消できるグッズを用意しましょう。猫と遊びながら運動を促すことが重要です。狭い部屋で猫と遊ぶ際は猫が壁や家具にぶつからないように注意しましょう。また、猫が興奮しすぎないよう適度に構うようにしましょう。思わぬ場所で怪我をしてしまったり、物を壊さないように十分に注意してください。
部屋の片づけ
猫はどんなものにでも興味を持ちます。ピアスや指輪といった小さなものは特に注意してください。仕事や外出から帰って、身に着けたものをテーブルやベッドなどに放置しておくと猫が誤って飲み込んでしまうことがあります。猫の目の届く場所に飲み込んでしまう危険があるものを置かないようにしましょう。
また、部屋で何か食べたらすぐに食器やゴミを片付けるようにしましょう。私たちが当たり前に口にしているようなものでも猫にとっては有害な場合があります。たとえば、チョコレートやコーヒー・紅茶などは中毒症状を引き起こす可能性があります。また生魚も避けたほうがいい食品となります。野生の猫は何となく食べているような印象がありますが、病原菌の感染や寄生虫のリスクがあるため十分に注意しましょう。そのほか、玉ねぎ、にんにく、レーズン、ブドウなども猫にとっては有害な食品となります。
ヒトと猫が同じ空間で生活するためヒトと猫のどちらも安全に過ごせる工夫が必要です。猫が登りそうな高い場所に荷物を置かない、コード類はかじられないようにカバーをつけるなど猫が安全に遊べるよう注意しましょう。
部屋が狭いと気を配らなければいけない点が多くなりますが、最後まで面倒をみるという覚悟と責任感さえあれば猫を飼えないということはありません。生活環境を工夫して猫との生活を楽しみましょう。